山田城の遺構

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比企方面

 武蔵丘陵森林公園南門付近に二ヶ所の城址が在ります、その一つが山田城でもう一つが山崎城です、そのうち山田城は標高63m北東から南西にやや長くのびた縄張でその長さは130m対角の長さは100mの楕円状になっています、外周をぐるりと堀と土塁が囲み内部には内堀と土塁が現存してそれら内堀と土塁から大凡の縄張状況をうかがう事ができます。

虎口(大手?)

 城の東面には二ヶ所の虎口が在りそれら虎口の東側を伝鎌倉街道(鎌倉街道枝道)が北へ向かってのびています。

伝鎌倉街道

 鎌倉街道は山田城から北300mに位地する山崎城の西面を超えて更に北上しています。

北側の土塁、空堀

 城北側の堀は深さ1.5m程あり現状を見る限りでは堀底道であったかの様に思われます。

主郭

 主郭は城の大凡中央に在り北西から南、東面の土塁が現存しています、また北西面の土塁の外は空堀と成っています。

主郭北西面の空堀

 主郭は現状北西面のみ空堀が存在しています。

主郭の西方向の郭

 主郭から見て西側と南側に二ヶ所の郭があります、西の郭には主郭と同様に空堀の址が存在しています。

西の郭土塁、空堀

 西の郭の北側には空堀址があり此の空堀と主郭北西の空堀はともに城の内堀と成ります。

主郭の南方向の郭

 主郭の南側の郭(西の郭と隣接する郭)の面積は山田城で最も広く兵舎、兵糧蔵などが存在していたと考えられます。

城南面の土塁、空堀

 山田城は標高63mの小高い丘状の地形の山頂を土塁、空堀で囲んだ城でした、また山田城の東側を鎌倉街道の支道が通っている事から街道の押さえとして築かれたと考えられます。