旧甲州道、小仏越え

武州の城topへ

(小原宿本陣址)

 武蔵国と甲斐甲府を結ぶ旧甲州道を高尾から小仏峠を越えて相模湖まで歩いてみましょう、旧甲州道は中世以前からの武蔵国、相模国、甲斐国とを繋ぐ主要幹線道でした、その旧甲州道の武蔵、相模の国境で最大の難所小仏峠をご紹介します。

小仏関所址

 JR中央本線を高尾駅で降りて140号線を西に進み中央本線の高架を潜って150m程進んだ最初の右方向へ抜ける道、それが旧甲州道です、その道を500m程行くと小仏関所址の碑が見えてきます、この関所は江戸期に駒木野宿に設けられた関所でした。

 そこから更に4km程西へ進むとハイキングコースと成った旧甲州道へと繋がります。

小仏峠

 ハイキングコースを1時間程登ると小仏峠に到着します、1569年(永禄12年)小田原北条氏の勢力圏、八王子へ武田信玄の別働隊が此処小仏峠を越えて進入してきました、当初北条方では秋川沿いからの浸入を予測して秋川の河川敷を支城で固めていたのですが予測を越えた武田方の進入に対して小仏峠は用意に突破され本城の滝山城は落城寸前まで追い詰められたのです。

旧甲州道の遺構

 要所、要所が掘割状と成っています、道幅は大凡3m前後で石畳が敷き詰められています、石畳は江戸期又は明治期以後の遺構でしょう。

小原宿と本陣址

 小仏峠を越えると相模国と成ります、峠から降り車道に出てしばらく行くと20号線に出られ20号線を相模湖方面へ向かうと小原宿に着きます、小原宿には本陣屋敷址があり見学可能です。

 20号線沿いを更に行くと与瀬宿の本陣址の碑があります、与瀬宿は甲州筋最大の宿場で戸数百数十家在り江戸期に武田家の旧臣が本陣を管理したと云われています、

与瀬宿本陣址と与瀬神社

 大太鼓で知られる与瀬神社です、その昔、甲州筋を行き来する人は此処、与瀬神社に必ず立ち寄ったと言われています。

与瀬神社の参道からは相模湖を一望できます。

多摩方面へ