金尾要害山城の遺構
標高230mの金尾山の山頂を主郭とする金尾要害山城は東西200m南北250m程の山城で山頂主郭から一段低い位置にニノ郭が存在しそこから南へ向かって細長く三の郭、南郭の順に配置されています、南の郭から街道筋の切通しを隔てた更に南に出郭が在り南郭、出郭双方から挟み込むかたちで峠道を押さえています。
山頂の主郭とニノ郭
主郭
ニノ郭
金尾山最高峰の主郭は物見台となっています、その周りの一段低い位置がニノ郭です。
三ノ郭、南郭
ニノ郭から南方に向かって三ノ郭、南郭の順に長く連なっています。
南郭下手の腰郭
三ノ郭と南郭の東側下手横並び腰郭が在り腰郭から南郭へ入る虎口付近には「のずら」と呼ばれる石積みが施されています、また南郭の出枡土塁からその虎口に向かって横矢がかけられるように成っています。
出郭と峠道の押さえ
出郭と南郭の間に街道筋が通されています、築城当時の金尾山城の縄張は主郭とニノ郭のみであったものを三ノ郭、南郭と金尾峠に向かって長く増設し更に峠の切通の南に出郭を設けて街道筋を押さえたのでしょう。