安戸城の遺構

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 安戸城は東西、南北共に100mに満たない小ぶりな城で大凡30人前後の兵で守りを固める程の規模です、その縄張は標高230mの山頂平坦地を主郭として東と西方向に腰郭に相当する平場が在り南方向には堀切が見られ北に向かって長く伸びる尾根を大手道としています、平時には番兵のみ配置して麓の根古屋に居住し合戦時に篭城する城であったと考えられます。

主郭

 山頂部の主郭です、その東側下手に腰郭が存在します。.

主郭西の腰郭

 主郭の西側下手にも腰郭が在り東西を腰郭で堅めています。

堀切

 南方向の掘切です、安戸城は最高峰の主郭を中心に東西を腰郭で守り、南方向から上り詰める敵を堀切でおさえるという極単調な造りと成っています。

北の尾根(大手道)

 大手口は北にありその大手より更に北方向へのびる尾根が大手道です、単調な造りの安戸城ですが此処大手道は少し面白い仕組みに成っています、人一人通れる位の尾根道を登り詰めてくる敵に城内(主郭、腰郭、大手口)より一斉に横矢がかけられる様に成っているのです、尾根道から城へ登ってみるとよくわかるのですが此れはかなり強力な防衛手段です。